REPORT

【プロスタッフレポート】 羽生和人 vol.51「スペルバウンドコア羽生モデル解説」

ENGINE WEBをご覧の皆様、羽生です。

遅くなりましたが、本年もよろしくお願いいたします。

 

さて、今回は1.20~1.22にパシフィコ横浜で開催された、ジャパンフィッシングショー2017

ENGINEブースでお披露目となったNEWロッド〈SPELLBOUNDCORE〉の僕のモデルについて、

1本ずつ少し掘り下げて書いてみたいと思います。

 

リリースとなるのは

・SPELLBOUNDCORE SCS-60-1/2UL-ST

・SPELLBOUNDCORE SCS-65-1/2UL/L-ST

・SPELLBOUNDCORE SCS-66-1/2ML-ST

・SPELLBOUNDCORE SCC-66-1/2MH-ST

スピニング3機種、ベイト1機種の計4機種です。

SPELLBOUND CORE

全機種ソリッドティップモデルです。

 

4機種に共通している事は、僕が今の亀山ダムを攻略するうえで必要なロッドである事。

だから少しクセがあるかもしれませんが、キャスト~ランディングまでの流れで必要な事を明確にして作りました。

 

ロッドの表情をハッキリとさせた分、クセがあるロッドになったという感じです。

でも僕にとっては釣れるロッドです。

 

 

では、機種ごとにご紹介させて頂きます。

 

まずはSPELLBOUNDCORE SCS-60-1/2UL-ST

SCS60UL

このロッドはSPELLBOUNDCORE 羽生モデルの軸となるロッドです。

 

コンセプトは「ライトリグで4キロを獲る」です。

 

1年を通じて出番の多いダウンショット、スモラバはもちろん、ネコリグ、ジグヘッドワッキーなどライトリグ全般、

小型シャッドプラグ、ミノーに使用しています。

 

亀山ダムでは60センチを超える魚も多数、釣られており、そういった魚をライトリグで狙い、掛けたら確実に獲る

為のロッドです。

(ちなみに僕自身の亀山記録は58センチですが、この時もスピニングタックル+フロロ3.5ポンドでした)

 

ただ、ロッド全体がガチガチでは無く、ライトリグを気持ちよく操作でき、バイトに追従するティップを備えています。

ベリーでしっかりとフッキングを決めるイメージです。

 

そして、バット部にはしっかりと魚を止める事が出来るパワーを持たせました。

 

もちろん冬のダウンショットもこのロッドです。1年間、使い続けるメインロッドですね。

 

ちなみに60-1/2というレングスですが、6ftと6ft1inの中間のレングスです。

 

ラインはフロロ2.5ポンド~4ポンドで使用する事が多いです。

 

 

続いてSPELLBOUNDCORE SCS-65-1/2UL/L-STです。

 SCS65

これはLike3インチを表層ピクピクで使用する事を前提に開発したロッドです。

 

Like3インチの表層ピクピク、I字系プラグ、ムシで使用していますが、キャスタビリティーと操作性の

バランスを考えて、6ft5inと6ft6inの中間である、65-1/2というレングスにしました。

 

ロッドを立てても、下げても扱いやすくなっています。

 

ファーストテーパーではありますが、ルアーウエイトをしっかりとロッドに乗せてキャストする事が可能です。

また、ロッドが「振れる」事で、ルアーに繊細なアクションをつける事が可能になっています。

 

この繊細なアクションが、Likeでの表層攻略では重要なポイントです。

 

もちろんバットにはパワーを持たしていますので、ベイトを捕食しているコンディションの良い魚のパワーにも負けません。

 

そして、偶然だったのですが、1.8g~3.3gのライトキャロライナリグにも絶妙なロッドになっていました。

 

シンカーが跳ね過ぎず、しっかりとボトムをトレースでき、フッキング時はロッド全体でフックを掛けるイメージでリグを操れます。

 

ちなみに、表層系で使用する場合はPE0.4号+フロロリーダー、ライトキャロはフロロ3ポンドで使用しています。

 

 

 

続きましてSPELLBOUNDCORE SCS-66-1/2ML-STです。

 SCS66

一言・・・・このロッドは〈パワーフィネスロッド〉です。

 

亀山ダムの定番であり、僕自身も多用するパワーフィネス。

 

その僕なりのスタイルを形にしたロッドです。

 

まず使用するルアーは1.8g~4g前後のスモールラバージグ、2g前後のスナッグレスネコです。

カバーに吊るして使用する場合はムシでも使ったりします。ただ、若干キャストが難しいです。

やはり、ロッドにパワーがあるので、ウエイトのあるルアーの方が投げやすいです。

 

そして、ルアーをカバーの奥に撃ちこみ、そこで「丁寧」に誘う。

 

この丁寧に誘う、という事が僕が拘っている点で、「カバーの奥だから、ルアーを入れたら喰う」、

というのは今の亀山ダムでは稀かもしれません。

 

カバーの中で丁寧に誘って、バスにバイトさせる。吊るしでも、いかに表層で細かく誘えるか?

 

その為のソリッドティップ搭載のパワーフィネスロッドです。

 

もちろんバットパワーは十分にあります。これはロッドを曲げて頂ければ分かると思います。手首にパワーを感じるはずです。

 

レングスは66-1/2で、6ft6inと6ft7inの中間です。カバー周りで取り回し易く、かつカバーを上から攻める事も出来るレングスです。

 

使用ラインはPE1.5号前後。ディープクランクのドラッギングにも使用しています。

 

 

 

最後に唯一のベイトロッドSPELLBOUNDCORE SCC-66-1/2MH-STです。

SCC66

このロッドはSCS-66-1/2ML-STの兄弟ロッド的なイメージです。

SCS-66-1/2ML-STはパワーフィネスロッドですが、SCC-66-1/2MH-STは

近年、亀山ダムのメジャーメソッドとなったカバーネコ用のロッドです。

 

カバーへ2g~3.5gのネイルシンカーを挿入したネコリグをアプローチ。

そこで丁寧に誘う為のソリッドティップを搭載したカバーロッドです。

 

レングスはパワーフィネスロッド同じ66-1/2。6ft6inと6ft7inの中間です。

 

ティップはカバーロッドとしてはソフトに感じるかもしれませんが、ベリー~バットに

かけてはかなりパワーを持たせて、カバーの中で掛けた魚を引きずり出します。

 

パワーフィネスロッド、カバーネコロッド共にティップをソフトにしたのは、もちろん繊細な

アクションをルアーに付けたいからですが、その分ガチガチのカバーロッドと比較したら、

当然ですがパワーは劣ります。

 

しかし、ボートからのアプローチなら、フッキング後、ボートを寄せてランディングすればOK。

僕はこう考えているので、ガチガチのパワーではなく、繊細なアクションで魚を喰わせる事を優先した訳です。

 

ちなみにSPELLBOUNDCORE SCC-66-1/2MH-STは、カバーネコロッドと言っていますが、

「ちょっと巻きたいなぁ」なんてタイミングでは、巻物でも使用しています。

 

あと5g程度のテキサスにはかなりイケてますよ。

 

レンタルボートは持ち込めるタックルに限りがあるので、使用範囲に幅を持たせています。

陸っぱりでも便利な1本だと思います。

 

ただ、巻物はベストではなくベターなので、そこをご理解の上お使い下さい。

駆け足でしたが、このレポートで4機種の僕のイメージが少しでも伝わればと思います。

 

ジャパンフィッシングショーは終了しましたが、フィッシングショー大阪など各地のイベント、ショップ様の

イベントなど、発売前に触って頂くチャンスはあると思います。

 

是非チェックして頂ければと思います!

 

それではまた!!

 

※画像はプロトタイプを使用しています。変更の際は御了承下さい。