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【プロスタッフ小森嗣彦 コラム】 vol.4 「まだ名もなきスーペリオフック開発ストーリー」

2022年7月29~30日にJBTOP50第3戦「エバーグリーンカップ」が北浦で開催された。

 

この試合、私がメインに狙っていたのは北浦へ注ぎ込むインレットにあるちょっとしたシャローカバー。

そのカバーをノーシンカーバックスライドで釣っていった。

バックスライドをチョイスした理由は、真夏の北浦は水温が高く日差しが強いので、バスがカバーにタイトについているためと、この時期の北浦はボトムにつけると食わない印象があり、中層で勝負したかったからだった。

バックスライドに使用したワームはモコリークロー。

そしてフックは今開発中の新しいオフセットフックだった。

 

このフックはまだ開発中のフックだ。

特徴はアイからオフセットまでのネックと鋭角気味なクランク部が短く、フックのフロント部分をコンパクトにまとめている。

そして後方のフトコロ部分がワイドに作られており、これによってフックの重心が後方になっているという斬新な形のオフセットフックだ。

その後方重心によりバックスライドにはとても適している。

フッキングの力を逃さないフックトップの位置や向き、理にかなった全体的なデザイン、掛かった魚をしっかりとフォールドするところはスーペリオフックシリーズの真骨頂とも言える。

 

軸径はカバーでのパワーファイトを想定したCOフックに比べて少し細く設計してある。

これによりラインが手前に走るような場合でも、多少フッキングパワーにロスがあってもフックアップする確率は上がるだろう。

バックスライドでカバーにルアーを送り込むような場合は、カバーに絡まった状態でのパワーファイトになることが比較的少ないという私の経験から、バックスライドはこの新フックを、カバー奥へのテキサスリグやパワーフィネスにはCOフックを使い分けすることができる。

 

このフックはバックスライドに適しているが、スイミングさせるようなテキサスリグやバックスライドでないノーシンカーリグにも相性が良い。

コンパクトなクランク部分はワームをキープする力が強く、これによりリグ操作やフッキングによい効果をもたらしてくれる。

アイネックの短さを利用して、アイまでワームに埋没させ、アイを隠すようなセッティングができることも、使い方によっては釣果に結び付くであろう。

重心が後方にあるため、スイミングでのワームの泳ぎは安定する。

 

このフックに唯一欠点を見つけるとすれば、まだ正式なネーミングが決まっていないことだろう。

元々バックスライドに使いたくて形状を描いたのだが、バックスライドだけをうたうにはもったいない万能の性能をもったフックに仕上がっている。

 

さて試合の方だが、このノーシンカーバックスライドで初日は7バイト7キャッチ、リミット5フィッシュで5㎏オーバーを持ち込むことができ、初日はダントツのトップウエイトとなった。

このビッグウエイトの貯金が効いて、2日目以降は少しバイトが遠のき苦戦したが、総合で5位入賞となった。この一戦により2022年のタイトル争いは大きなアドバンテージとなった。