ENGINEプロスタッフの今泉です。
新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
昨年の晩秋、山梨県河口湖にて全日本バスプロ選手権が開催されました。
今回はそのバスプロ選手権のレポートとなります。
大会が開催されてから少々時間が経ってしまいましたが、この試合の最中、皆様の今シーズンからの釣りに参考になるような面白い展開があったのでレポートとして書いてみました。
前後編?の少々長編になるとは思いますが、是非ともお付き合いくださいませ。
まず全日本バスプロ選手権とはJBシリーズの各地域のローカル戦及びマスターズ戦を勝ち抜いた上位20%の選手が参戦できる年に1回の言わばポストシーズン戦のような大会です。
本来、僕が参戦しているJB TOP50シリーズでは権利は得られないのですが、毎年全日本バスプロ選手権の大会に参戦するために、ローカル戦であるJB霞ケ浦シリーズに今年も参戦していました。
そして今年も無事成績の上位20%に入ることが出来たので全日本バスプロ選手権の参戦権を獲得したということなのです。
毎年全日本バスプロ選手権は10月の最終週あたりで開催されていたのですが、今年はコロナウィルスの影響で各シリーズの試合も延期になり、それに伴い全日本バスプロ選手権も例年より遅い11月半ばの開催となりました。
10月開催の時の河口湖は比較的イージーに釣れた記憶があったのですが、プリプラクティスに行った際の河口湖の感触は「何かが違う!!」という感じでした。
もちろんやっているシーズンが違うので当たり前ではあるのですが、とにかくつれない印象!
特に今年はここ数年の季節の進行具合に比べると、寒くなるのが早く(むしろここ最近の暖冬を考えると通常の季節感に戻っただけかもしれませんが...)、水中も一気に季節が進んでいる印象を感じました。
特に河口湖では寒くなると定番になってくる7~10m近いディープをスペルバウンドコアSCS-60-1/2SUL-STにSUPERIOR MⅡフック#8、そしてS100タングステンドロップショットシンカー1.3gをセットしたダウンショットで探ってみたのですが、いわゆる「いるけど口を使わない」状態になっており・・・
スペルバウンドコアSCS-60-1/2SUL-STの操作性とソリッドの柔らかさのおかげで、ポロッポロッと400g程度のかわいいサイズは釣れるものの、ショートバイトも多く、河口湖ネイティブの魚はタイミングと、その時にアジャストした釣り方を上手く合わせないと釣れないような状態でした。
なので僕のプラクティスの感触からは、ネイティブはメインの戦略としては少し手応えの無い感じでした。
また、河口湖といえば名物の放流フィッシュも戦略の1つとなるのですが、これもまた最後に放流されたのが約半月~1か月前で、魚の個体数が減少しているのと合わせ、だいぶ魚が散って釣りづらくなっていたので、こちらもメインの戦略としては組みづらい感じでした。
ただ、放流の魚に関しては、今年のコロナウィルスの影響で出荷が遅れた分、多くエサを食べすぎ、丸々と太った1kgサイズもいたので、頑張って2匹~3匹絞り出して2キロ~3キロのベースを作るというのも戦略としてはアリかなと感じてはいました。
そんなこんなで手ごたえを掴むどころか、かなり漠然としたプランしか組めないままのプリプラクティスでした。
ただ、3日間やったプラクティスのうち最終日だけは魚はキャッチできなかったものの、ほんの2パターンほど感触を掴むことが出来ました。
そのうちの1つはネイティブパターンで、プラクティスの最中に僕の好きなシャローリーズをランガンしていると、最終日の1日だけで、約3箇所で目測55~60cmクラスのデカバスを発見。
簡単ではないものの、サイズがサイズだけに狙って何とか1匹でもキャッチできればかなりのキッカーフィッシュになるかもというぐらいの感触でした。
そしてもう1つは放流の魚でした。
約1か月前に放流された過去放流の魚が、放流されたとされるハワイエリアの小さなウィードパッチに浮いているのを発見し、軽く狙いながら動きを観察していると、太陽が出て日が差している時にはウィードからフラフラっと出てきて、曇るとウィードの中に潜っていくのを確認。
しかも1匹だけではなく、数匹確認でき粘れば何匹はキャッチできるかもというような状態でした。
しかしながら、放流して時間が経っているせいか、非常に食わせづらく、半日~1日は勝負しないといけないかなという印象でした。
この時はまだメインパターンとしては弱すぎると思っていましたが、まさかこの観察と後に訪れるひらめきが結果を左右することになるとは思いもよりませんでした。
続く・・・