REPORT

コダワリのZANSINハンドルシリーズ

皆さんこんにちは。開発スタッフ渡部です。
今年もしびれた結果となったバサーオールスタークラシックも終了し、私の参加するバスイベントは全て終了となりました。
村川プロの活躍の余韻に浸ることもあまりできずに、来年のショーの準備や新製品の打合せに日々奔走しています。
皆さんバサー誌、釣りビジョン、楽しんで頂けましたか?

前回はロッドのお話をさせていただきましたが、今回はザンシンハンドルの紹介です。例年寒い時期になると、リールを始めとしたドレスアップ、チューニングパーツについ目が向いてしまいますね。ZANSINについては以前、このエンジンHP内、菅谷プロの原稿でも何度か紹介させて頂いていますので、ご覧になった方も多いかと思います。
今回は開発の視点から紹介させて頂きます。

ZANSINはリールのチューニングパーツであり、「軽量・タフ・感度」の3つをコンセプトワードとして、さらにトーナメントユースを基本として開発をスタートしたアイテム群です。
アイテム数もまだ、ハンドルまわりのみと少数ではありますが、いたずらにリリースすることなく、じっくり腰を据えて良いものを開発していく所存ですので、ご理解の程よろしくお願いします。

ベイトリールのハンドルからリリース決定となったものの、材料選定の段階からスタッフ間で時間を掛けることとなり、結論としては、アルミニウム素材、それも「特殊な」という形容詞がつくアルミニウムで原材料決定となりました。コンセプトを、軽くて強く、感度も良い!さらに腐食に強い、コストパフォーマンスも良いという良い良いづくしで決定している為、苦労はしたものの、どうにか納得の行く素材とめぐり会うことが出来ました。

選定過程でも、実はカーボン素材も十分考慮はしました。広く良く使用されていますし、馴染みもあり、良い素材なのですが、エンジンとして、感度、コストパフォーマンスを追求していくと残念ながら見送りとなりました。最終的な決め手は感度でした。
ここからさらにデザイン案も試行錯誤を繰り返し、右往左往しながら、ようやく今のシェイプ&デザインに辿り着きました。このデザインにもさまざまなこだわりがあり、例えば、グラブ系のテキサスリグを移動時にリール及び付近にワームを固定し、再キャストしようとした時にチギレてしまった経験はありませんか?移動時ではなくても何かの拍子でハンドルにくっ付いてしまうとこのような現象がおきます。意外と経験している人って多いみたいです。様は薄い素材のワームのハンドルへのくっ付き防止機能を持たせたスリット。一見デザインに見えますが実は機能だったりします。細かいところではハンドルフレームのR加工が手の怪我防止に役立っています。雨天時や手がふやけている時に、手を切りやすくなるって皆さんご存知ですよね。

後は見た目の力強さも重要視しました。実はデザイン上もっとシンプルなデザイン、細いフレームでも実用的な強度は出ていましたが、見た目的にあまりにも華奢でNGとなりました。

太さイコール力強さってところもありまして、現状のフレームの太さ、形状になりました。それだけ、強度には自信を持っています。

そしてシェイプ自体はクランクタイプ、ストレートタイプを用意しました。今では、クランクタイプは一般的なので、話は省きますが、ストレートタイプが何故必要かを述べたいと思います。

ストレートタイプは基本的に右投げ、右巻きのように利き手で投げ、利き手で巻く人用に用意したデザインです。何故か?というと、クラッチを切り、キャスト!と言うときにクランクタイプですと、ノブの裏側が程よい確立で手の甲に引っかかり、キャストしづらい現象が起きます。まぁわずらわしいのです。(実際に試していただければわかります。フィッシングヨーの際にでも是非ブースで試してくださいね。)そのわずらわしさを解放してくれるのが、ストレートハンドルデザインなのです。(しつこいようですが、是非ショーで試して下さい)ちなみに私も利き手で投げ、巻く派なので、クランクタイプとストレートタイプではやはりストレートタイプに手が伸びますし、村川プロもそのようです。ですので、用途、使い分けとしてはこのような視点で選んでも良いですし、好みで選んで頂いても、もちろんOKだと思います。

さらに、好みと言えば豊富なカラーバリエーションもこのザンシンハンドルの大きな魅力だと思います。いまだに、ハンドル単体でこれだけのカラーバリエーション全8色展開しているアイテムはないですから。選べるって良いですよね。このリグにはこの色って展開もアリですし、巻物と撃ち物で大きく分けるのもアリです。様々な展開が考えられますね。

とまぁ話もかなり長くなりましたが、皆さん、ある程度理解して頂けました?今回はこの辺で終了したいと思います。是非お店に立ち寄られた際はこの”ZANSINハンドル”手に取ってみて下さいね。
次回はスタジオコンポジット社コラボ カーボンノブ付きザンシンハンドルの話をしたいと思います。

話は変わりますが、この12月にエンジンフィールドスタッフに新しい仲間が増えます。
末永 知之プロです。若きトーナメンターで、檜原湖を中心に活動しています。
なんといってもエンジンスタッフ内最年少!
これからを期待せずにはいられません!是非頑張って欲しいです。